エリザベス杯

エリザベス女王杯は以前は京都競馬場の芝2400mで三歳牝馬限定として行われていましたが、平成8年に4歳以上の古馬と呼ばれる牝馬にも門戸を開放し、距離も2200mと短くなり新しく生まれ変わりました。これにより今まで4歳以上になると牝馬同士のレースがほとんどなく牡馬に混ざって他のレースに出走せざるを得なかった古馬牝馬たちは、3歳強豪三冠路線牝馬に混じり、春のヴィクトリアマイルと双璧をなす、秋の牝馬の最終的大きな目標となるレースとして位置づけられます。

レースの距離が長くなればなるほど、馬齢を重ねるほど、もともと牡馬に比べ体調を常に整えておくことが難しい牝馬は斥量の増加も含め、牡馬との混合戦で勝つことはかなり難しいと競馬関係者からも言われ続けてきました。

そんな古馬となった牝馬たちにも長く活躍できるようにと考えられ抜本的に改革されたのが同レースの特徴と言えます。中・長距離を得意とする牝馬たちはこれまで有力牡馬たちに混ざって天皇賞・秋やジャパンカップ、有馬記念などに目標を定めるも、現状は厳しく優勝などはかなり稀であったため、適正でないマイル戦やスプリント戦のG1を選ばざるを得なかった牝馬たちは、この改革により牡馬との混合戦ではなく、牝馬限定レースを目標に定めることが可能となったのです。

このエリザベス女王杯の一新改革に続いて、春のヴィクトリアマイル創設により、1年を通して古馬牝馬の活躍できるローテーションが可能となったことで、長く競走馬生活を続けられるようになりました。

これまで数々のクラシックレースで実績を作ってきた有力牝馬たちが活躍できる場所が限られ、無残に負けてしまうケースも多かった問題が解決され、このレースを新たな目標とし、結果を出す事の出来る場となった大変有意義な改革の代表と言えるのが、このエリザベス杯と言えるのではないでしょうか。

2011年9月13日

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