牝馬三冠レースの最終戦

エリザベス女王杯の前身であるビクトリアカップは、桜花賞・優駿牝馬(オークス)に続く、牝馬三冠レースの最終戦として位置付けられていました。この牝馬三冠、現在2歳の牝馬最終目標である秋華賞を含めても、3冠達成を成し遂げたのは過去に、中央競馬史上初の牝馬三冠達成馬メジロラモ―ヌと、スティルインラブの2頭だけとなっており、難関を極めた狭き門となっております。

メジロラモーヌは出走した牝馬限定レースのほとんどを単勝1倍台という圧倒的人気に支持されており、エリザベス女王杯では前身のビクトリアカップの創設以来初めての牝馬三冠が懸かっていたため競馬関係者やファンからも相当な期待が懸かる中、見事に三冠達成を成し遂げます。

その後、引退レースとして決定していた有馬記念に万全の体調で挑み、初の古馬混合戦と言う事もあって2番人気に支持されましたが結果は9着と大敗してしまいます。

引退後すぐの表彰式では最優秀4歳牝馬に選出されるも、牝馬初の年度代表馬にとの声が上がったにも関わらず却下され、実力牝馬として名を馳せた同馬の引退としては残念な形となってしまいます。そしてこちら、スティルインラブは、宿敵とも言われたアドマイヤグルーブに、桜花賞・オークス・秋華賞の三度とも人気支持率では2番目と負けていますが、見事牝馬三冠を達成し、一躍人気者となります。

ただし4歳以降、実力牡馬との混合戦や、獲得賞金からの負担斥量の増加が響いたためなど様々な不利な状況が影響してか、出走するG1レースのほとんどを見せ場のないまま敗退を繰り返す無残な状態となってしまいます。

ここ一番の狙いどころであったエリザベス女王杯でも9着に終わり、その後も現役続行でいくつかのレースに出走しましたがどれも惨敗、3冠牝馬のプライドを懸けて復活に挑み続けたものの、無念のまま引退を決意します。メジロラモ―ヌにスティルインラブ、2頭は繁殖牝馬となったのちも、体質のためか現役時代のレースの疲れのせいかはわかりませんが、受胎率が悪かったり繁殖後体調が急変して亡くなってしまうなど、3冠牝馬のたどる、どこか不幸で数奇な運命を感じざるを得ません。

いずれにせよ、現在三冠を達成したのはこの2頭だけという現実も、いかに達成することが難しいかを証明しており、2頭の活躍を褒め称えてあげたいですね。

2011年9月13日

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