エリザベス女王杯の特徴
エリザベス女王杯は、春のヴィクトリアマイルと並び古馬牝馬が出走可能なGⅠ競争です。春のヴィクトリアマイルが牝馬ナンバーワンマイラー決定戦なら、秋のエリザベス女王杯は、その年の牝馬クラシック路線を戦ってきた3歳馬と一線級の古馬牝馬が激突する、真の牝馬ナンバーワン決定戦という位置付けにあるレースと言えます。
競馬の世界では牡牝の力量差は比較的明確であり、セックスハンデという斤量差によって是正が図られています。しかし、距離が長くなるほど、また若駒より古馬になるほど、更にクラスが上になるほど、斤量差では力の違いを埋めることが出来ない傾向が強く、従来から牡馬牝馬の混合重賞で牝馬が勝利することは難しいと考えられています。実際、エリザベス女王杯が古馬に開放される以前は、牝馬トップクラスのローテーションは秋の天皇賞やジャパンカップ・有馬記念という古馬王道路線を歩まざるを得ず、勝利することが非常に困難な状況となっていました。またそれが故に距離適性が異なってもスプリント戦やマイル戦に出走せざるを得ない状態がありました。
しかし、エリザベス女王杯の古馬開放に伴い、古馬牝馬の活躍の場が拡がり、更にヴィクトリアマイルが創設されたことで、古馬牝馬の1年を通じたローテーションが確立しました。クラシック後は牡馬との戦いで無残な負けを繰り返すことが多かった牝馬にとって、大きな光明となっているのがエリザベス女王杯の特徴といえます。
2011年9月13日